中部イタリアはフィレンツェと州都とするトスカーナ地方でバールに入ると、この焼き菓子をよく見かけます。
とても固いのですが、素朴なおいしさでコーヒーに浸して食べると最高です。
わたしには甘すぎることが多かったので、イタリアに住んでいた時はよく自分で焼いていました。
シンプルな材料で手軽にできるので、帰国してからもよく作っており、友人などに大好評でした。
本来のレシピでは小麦粉、砂糖、イースト、皮をむいたアーモンド、卵、バターを使いますが、わたしはずっと卵やバターなしで、ベーキングパウダーで作っています。
小麦粉はファッロ小麦(スペルト小麦)の全粒粉を使いました。
なければ普通の全粒薄力粉でも大丈夫です。
アニスシードを入りがおいしいですが、レモンの皮を入れたもののほうがよく出回っていたように思います。
今回はレモンの皮を入れました。
レモンは青いものではなくよく熟したものを使うと皮が苦くありません。
バニラビーンズなどを入れなくてもいい香りがします。
コーヒーに浸して食べてみてくださいね。
目次
トスカーナの伝統菓子カントゥッチ(ビスコッティ)のレシピ
準備5分 調理35分
材料(12個分)
- 全粒スペルト小麦粉 150g (なければ全粒薄力粉)
- ベーキングパウダー 小さじ1/2
- 塩 一つまみ
- ココナッツシュガー 40g(キビ砂糖やメープルシュガーなど)
- 豆乳 50g
- オリーブオイル 大さじ1
- レモンの皮すりおろし 1/2個分
- アーモンド 50g
準備
レモンをよく洗い、皮をおろし金で下ろす。
手順
- 小麦粉、ベーキングパウダー、塩をボールに入れ、泡だて器でよくかき混ぜる。
- 別の小さなボウルにココナッツシュガーと豆乳を入れて、ココナッツシュガーがとけるまでよく混ぜる。
- 2にオイルを加えてさらに混ぜる。
- これを1のボールに加え、レモンの皮とアーモンドを加えて混ぜ、1つにまとめる。
- オーブンシートの上で、写真のように長細く成形する。
- 180度のオーブンで20分焼く。
- オーブンから取り出して網の上で15分程度冷ましたら、少し斜めに1.5cm厚さにカットする。
- 切り口を上にしてオーブンシートに並べ、150度のオーブンで8分焼き、裏返してさらに8分焼く。
- 網に出してよく冷ましてからガラス瓶などで保存する。
メモ
- 保存がきくので、この倍量で作ってもいいです。
- 砂糖は上白糖やグラニュー糖は生成過程で骨炭が使われているため、ココナッツシュガーがない場合はきび砂糖、メープルシュガーなどのヴィーガンシュガーを使ってください。
- 環境と動物のため、材料はオーガニックか自然栽培のものを使ってください。