健康のためには、精製された穀物をやめて代わりに全粒穀物を食べるようにしたいものです。
パンも全粒粉にしたいところですが、ヴィーガンで全粒粉100パーセントものはなかなか市販されていません。
それに、全粒粉のパンは固くてぼそぼそしておいしくないというイメージがありませんか?
そこで作ってみることにしました。
どうせ作るなら天然酵母がおいしいです。
レーズン酵母は何度も起こしたことがあるので、それでやってみました。
ふっくらしないのは全粒粉のグルテン含有量が少ないからなので、グルテンが多い外国産小麦を選ぶのがポイントです。
おそるおそるでしたが、結果はとてもふんわりおいしくできました。
ベーグルはオーブンで焼く時間が短いのが魅力です。
ぜひトライしてみてくださいね。
レーズン酵母で作る全粒粉100%ベーグルのレシピ
レーズン酵母の起こし方
材料
レーズン 80g(オイルコートなし、オーガニック)
水 240cc
手順
- 瓶を煮沸消毒する。
- 瓶にレーズンと水を入れ、フタを閉めて上下に振ってなじませる。
- 夏の室温ぐらいの場所に置く。
- 3~7日してレーズンの半分以上が浮き上がり、フルーティな香りがしたら、もう1日置いてできあがり。
- 冷蔵庫で保存する。
ベーグル生地(6個分)
発酵6~12時間 調理30分
材料
- 強力粉 300g(北米産の高グルテンのもの)
- レーズン酵母液 80g
- 塩 3g
- 水 90g
- オーブンシート
手順
- ボウルに全粒粉と塩を入れて混ぜ、レーズン酵母液と水を加えてへらで混ぜ合わせていく。
- 混ざってきたら手で生地をよくこねる(10分)。
- ボウルに濡れ布巾をふんわりかぶせて、暖かい場所で2倍に膨らむまで発酵させる(夏季6時間ぐらい、冬季12時間ぐらい)。
- 生地を6分割して丸め、湿ったキッチンタオルで覆い、20分間ベンチタイム。
- オーブンシートを10センチ正方に切っておく。
- 生地を丸めて円盤状につぶし、親指で穴が2~3センチになるように広げ、切り離したキッチンペーパーの上に乗せる。
- 濡れ布巾をかぶせて30分から1時間ほど2次発酵させる。
- 大きな鍋に湯を沸かして砂糖大さじ1を加え、ベーグルをシートごと片面1分ずつ茹でる。
- オーブンを230度にセットし、18分焼く。
メモ
- 全粒粉はグルテン含有量が高い北米産のオーガニックのものを使ってください。
今回、オーサワジャパンの北米産有機全粒粉で作ったら、とてもよくできました。 - 生地には砂糖は入れません。
- 手順3まではホームベーカリーでもできます。
- ベーグルをゆでるときには照りを出すために砂糖を入れますが、白砂糖ではなくきび砂糖やココナッツシュガーなどを使ってください。
- オーブンの温度はメーカーによって微調整が必要です。予熱にかかる時間もメーカーによって違います。
- すぐに食べない分は冷凍保存してください。
献立のヒント
ベーグルといえばクリームチーズです。
ヴィーガンクリームチーズを添えてください。
ドライトマトの豆腐ディップとも合います。
これらにフランス風にんじんポタージュや、かぼちゃのヨーグルトスープ、ギリシャのゴマスープなどのスープがあれば、栄養バランスのいいメニューになります。