英語圏のヴィーガンサイトを見ていると、犬用の手作りヴィーガン食でレンズ豆を使ったものがたくさんあります。
イギリスで100パーセントヴィーガン食を食べていたボーダーコリーが25歳を超えるまで長生きしたという話がよく出てきます。
その犬は米とレンズ豆に、オーガニック野菜を食べていたといいます。
ほかの同居犬たちも20歳前後まで生きたそうです。
だからレンズ豆の手作りごはんを考えたという訳ではありません。
レンズ豆はわたし自身が好きで日常的に食べているためストックがあり、また調理も簡単なので犬たちにもいいと思ったのです。
わたしはいつも、無料ダウンロードできる栄養計算ソフトで計算しています(はなからくさの部屋さんより)。
このソフトに玄米やレンズ豆などの数量を入力して、炭水化物とたんぱく質の比率を調整するのです。
ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も、AAFCOの栄養基準と照らし合わせて確認することができます。
手作り食100パーセントにしようとすると、サプリメントを大量に購入しないといけなくなるので、わたしは市販のドライフードと混ぜる方式にしています。
人間でも犬猫でも言えるのですが、ヴィーガン食にはビタミンB12のように不足しやすい栄養素があるので、それをサプリメントで補う必要があります。
なお、肉食にはまた別の健康上のデメリットや問題があるので、ヴィーガンに限ったことではありません。
ヴィーガン食の場合、タウリンとL-カルニチンが不足しやすく、とくに高齢になるとそれによって心臓病リスクが上がるので、この2つはサプリメントは別に添加します。
そのほか、ヴィーガンか肉系かを問わず、手作り食にはカルシウムと亜鉛が若干不足がちになるので、手作りの割合を増やす場合はサプリを添加しましょう。
トッピングにする程度だったらたいした影響はありません。
これはうちの大型犬2頭用に作っていますから、小型犬用には半量ぐらいで作って小分け冷凍がおすすめです。
レンズ豆と豆腐の手作り犬ごはんのレシピ
準備6時間~12時間 調理50分
材料
- 玄米 300g
- 水 400g
- 赤レンズ豆(乾燥) 300g
- 豆腐400g
- グリーンピース 50g
- かぼちゃ 200g
- 亜麻仁オイル 10g
- オリーブオイル 20g
- ごま 20g
- 塩 2g
- ニュートリショナルイースト 30g
カルシウムサプリ 3000mg
準備
玄米を洗い、6時間以上水につけておく。
手順
- 玄米をざるに上げて水気を切ってから、水400ccを加えて圧力鍋で20分炊く。
- その間にレンズ豆を洗って水につける。
- ごはんが炊けたらレンズ豆を煮始める。
鍋にレンズ豆とかぼちゃの角切りを入れ、材料の2センチ上まで水を入れて火にかける。 - 煮立ったら弱火にして材料が柔らかくなるまで煮る。
- その間に鍋に湯を沸かし、つぶした豆腐を入れて火が通るまで煮る。
- 煮えたら玄米ご飯にかけてまぜる。
- レンズ豆の鍋をチェックして、材料が煮えていたらグリーンピースを加えてひと煮たちさせて火を止める。
- 手で触れるぐらいまで冷めたら、オイル類、すりごま、塩、ニュートリショナルイースト、カルシウムを加えてまぜる。
- 2つの鍋の中身を混ぜ合わせて、すっかり冷めたら冷蔵ないし冷凍保存する。
メモ
- レンズ豆は皮がない赤レンズ豆がおすすめです。
- 玄米の消化が苦手な犬には白米にしてください。
- ニュートリショナルイーストは、犬も大好きです。
ビタミンB12を加えてあるものを使ってください。
栄養データ
たんぱく質 20.6%
脂質 10.3%
カロリー 3029kcal